続 イボGの山

何者にも成れずただ登るのみ

滝谷ドーム中央稜 20230916-18

9月の三連休に北アルプスに行った。随分久しぶりにこの地に足を踏み入れたと思う。写真はほぼ撮っていない。

 

メンバー:wakiさん、TSちゃん、僕

f:id:ivog:20231029190738j:image

 

初日はアカンダナ駐車場から始発で上高地へ向かい、必死のペースで穂高岳山荘まで登ったにも関わらず、すでにテンバは大盛況。さながらシビアなアルパインライミングの如く、狭いテラスに無理やり4テンをねじ込んだのだった。

涸沢の水が枯れているとのことで、横尾から水を背負ってきたが、穂高岳山荘では水がもらえた。トレーニングを兼ねたアプローチ。

 

二日目

ドーム中央稜の激混みを警戒して、真っ暗な時間に出発。確か三時くらいではなかったか。

ドームに上がる直前のハシゴの手前から飛騨側の踏み跡に入るのだが、暗すぎて待機。本末転倒である。幸い9月半ばとは思えない暖かさに助けられた。とはいえ寒い。

ドーム中央稜へ向かうポイントは2つ。思った以上に下ること。あと、ドームから離れて若干心配になっても信じて下ること。

f:id:ivog:20231029190714j:image

この支点に着けば正解。ここから懸垂して、あとは踏み跡をドームに向かって少し登れば取付だ。

 

f:id:ivog:20231029190848j:image

↑取り付き

 

1ピッチ目 僕

左の階段状から登って右のチムニーに入る。荷物があったら結構悪いだろう。今回リードは荷物免除だったので、ある意味一番ラク

 

2ピッチ目 僕

少し登って快適なカンテへ。最後はスラブ。割とちゃんとしたスラブだが、落ち着いて登れば問題なし。諸事情でここの終了点で少し待機。

 

3ピッチ目 僕

歩き。迷う。右の方へ。

 

4ピッチ目 wakiさん

チョックストーンに向かって登り、最後は左へ移って露出感のあるテラスへ。テラス下が悪い。僕は3秒迷ってA0。スピード重視。チョックストーン下は岩の状態がやや危険。

 

5ピッチ目 wakiさん

f:id:ivog:20231029191436j:image

↑出だしは先の見えないスラブ状の壁。越えてしまえば問題なし。ただ、最後にちょっとしたハング越え。パワー。ジャミングとかして登った(と思う)。

 

9:30頃にドームの頭へ。

f:id:ivog:20231029192537j:image

西壁あたりのルートも登る予定だったが諸事情によりこれで終了。

穂高岳山荘に戻り、デポした荷物を回収して下山開始。

 

 

最終日

上高地始発のバスでアカンダナ駐車場へ。

f:id:ivog:20231029194347j:image

三日間通して天気が良く、涸沢などは暑いくらいだった。

 

 

ドーム中央稜は割と岩が硬く、アプローチの状態もほとんど問題ない。3000mクラスの場所でこんなクライミングができるのは幸せである。

ただ、滝谷の他のエリアはかなり崩壊が進んでいるそうだ。もう入らない方が良いような場所もあると思う。

「山は逃げない」は嘘だ。ただ、無理もできない。山登りは本当に難しい。