9月の三連休に北アルプスに行った。随分久しぶりにこの地に足を踏み入れたと思う。写真はほぼ撮っていない。
メンバー:wakiさん、TSちゃん、僕
初日はアカンダナ駐車場から始発で上高地へ向かい、必死のペースで穂高岳山荘まで登ったにも関わらず、すでにテンバは大盛況。さながらシビアなアルパインクライミングの如く、狭いテラスに無理やり4テンをねじ込んだのだった。
涸沢の水が枯れているとのことで、横尾から水を背負ってきたが、穂高岳山荘では水がもらえた。トレーニングを兼ねたアプローチ。
二日目
ドーム中央稜の激混みを警戒して、真っ暗な時間に出発。確か三時くらいではなかったか。
ドームに上がる直前のハシゴの手前から飛騨側の踏み跡に入るのだが、暗すぎて待機。本末転倒である。幸い9月半ばとは思えない暖かさに助けられた。とはいえ寒い。
ドーム中央稜へ向かうポイントは2つ。思った以上に下ること。あと、ドームから離れて若干心配になっても信じて下ること。
この支点に着けば正解。ここから懸垂して、あとは踏み跡をドームに向かって少し登れば取付だ。
↑取り付き
1ピッチ目 僕
左の階段状から登って右のチムニーに入る。荷物があったら結構悪いだろう。今回リードは荷物免除だったので、ある意味一番ラク。
2ピッチ目 僕
少し登って快適なカンテへ。最後はスラブ。割とちゃんとしたスラブだが、落ち着いて登れば問題なし。諸事情でここの終了点で少し待機。
3ピッチ目 僕
歩き。迷う。右の方へ。
4ピッチ目 wakiさん
チョックストーンに向かって登り、最後は左へ移って露出感のあるテラスへ。テラス下が悪い。僕は3秒迷ってA0。スピード重視。チョックストーン下は岩の状態がやや危険。
5ピッチ目 wakiさん
↑出だしは先の見えないスラブ状の壁。越えてしまえば問題なし。ただ、最後にちょっとしたハング越え。パワー。ジャミングとかして登った(と思う)。
9:30頃にドームの頭へ。
西壁あたりのルートも登る予定だったが諸事情によりこれで終了。
穂高岳山荘に戻り、デポした荷物を回収して下山開始。
最終日
上高地始発のバスでアカンダナ駐車場へ。
三日間通して天気が良く、涸沢などは暑いくらいだった。
ドーム中央稜は割と岩が硬く、アプローチの状態もほとんど問題ない。3000mクラスの場所でこんなクライミングができるのは幸せである。
ただ、滝谷の他のエリアはかなり崩壊が進んでいるそうだ。もう入らない方が良いような場所もあると思う。
「山は逃げない」は嘘だ。ただ、無理もできない。山登りは本当に難しい。