続 イボGの山

何者にも成れずただ登るのみ

城山 20240209

三連休で熱海方面へ旅行へ行くついでに休みをとって城山へ行ってみた。といっても登ったのは午後だけだが。。

 

城山で登るのは何年振りだろうか。バトルランナーを以前やったことがある記憶はあるのだが、それ以外はさっぱり記憶がない。

 

ホームボーイ 5.8 ⚪︎

見た目より怖い

 

ハートルート 5.11a ×

ずいぶん昔に触った気がするのだが、ルート名以外は覚えていない。結局今回も敗退。

ちょっと自信がなくなってきた。

 

ジプシーマリー 5.10a ×

5.10aで落ちた。落ちた…落ちた…

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色々なものを削られたクライミングだった。

 

 

ベトナム カットバ島クライミング Cát Bà Island 20231231-20240101 その② 〜謎のクルージング編〜

※今回の記事にもクライミング情報はほとんどありません。

 

2023/12/30

雨音で目が覚めた。カーテンを開けずともその雨脚の強さを感じる。

 

昨夜バスを降りたあと、少し歩いてCat Ba Wonder Hotelに到着した。このホテル、安いのに予約サイトの写真がものすごく綺麗なので嘘っぽかったのだが、実際に来てみるとまさに写真の通りという、逆サプライズホテルだった。

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とりあえずお腹が空いたので、ホテルの近くのレストランで牡蠣やらフォーなんかを食べてホテルに戻る。

 

例によってフロントのスタッフは非常に親切で「明日、ハロン湾ツアーに行きたい」と伝えると、手際よく手配してくれた。

ツアーは17時までとのことだったが「少し長いなあ」なんて言ってると、じゃあ15時まででどうだろうか?とのこと。そんなことできるの?と思いながらもその条件で合意した。

 

それが昨夜のことだった。で、朝目覚めるとこの大雨だ。

 

とりあえず朝食を食べてロビーへ向かう。フロントのスタッフが気の毒そうに声をかけてくれる。「明日に延期する?」「いや明日は用事があるんだ」「そうか、なら上着を持って行った方が良い。寒いからね」「ありがとう、持ってるよ」

そんなやりとりをしていると、迎えの車が到着した。雨に濡れながら小走りで車に乗り込むと、スタッフと運転手の他にすでに欧米人の男女3人組が乗っており、すし詰め状態だ。しかし、港にはものの数分で着いてしまった。

 

港ではQRコードが描かれた紙を渡され、ゲートでそれを読み込んで船に乗り込む。おそらく入場チケットのような物なのだと思う。

50人ほど乗れそうな船に先程の欧米人グループに加え、ベトナム人の親子4人と我々のたった9人のツアーだ。

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↑「99」の船に乗れと言われた。

出航すると若いガイドの男性が英語で話し始める。例によってほとんどわからない。これからどこに行くのだろう。

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↑美しい船内

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↑雨は止んだが、どんよりとしている
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↑日本ならローソク岩とでも名前が付きそう
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↑女性の横顔に似た岩だと紹介された。確かに!

 

ガイドのお兄さん曰く、ここはハロン湾ではなくランハ湾なのだそうだ。山の向こうがハロン湾だとか言われたが、その境目はよくわからなかった。とりあえずこれはハロン湾ツアーではなく、ハロン湾が見えるランハ湾ツアーだったのだ。まあどちらでもいい。

 

しばらくして船はカヤック乗り場のようなところに到着した。ここで本来ならカヤックに乗れるそうだが、そのためには水着を持ってないといけないらしい。もちろん持っていないので、代わりにタクシーボートに乗ることに。

結局カヤックに乗ったのはベトナム人のお父さんと上の子供だけで、残りのみんなで仲良くタクシーボートに乗った。

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↑これがタクシーボート
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タクシーボートの船頭さんはまたも女性だった。ベトナムは女性が船を漕ぐ事が多いのだろうか。

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↑洞窟をくぐったりする。タムコックのボートと似ている。

 

船の上ではベトナム人のお母さんが大活躍だった。船頭さんとももちろんベトナム語でコミュニケーションが取れるし、我々や欧米人グループにも積極的に話してくれる。おそらく我々とそこまで歳は変わらないと思うし、別に英語が得意なわけではないようだが、色々な話をしてくれる。これが本当のコミュ力なのだ。コミュ力があれば語学力など二の次で良い。一見矛盾しているようだが、それをひしひしと感じた。ちなみにスズキの車に乗っているそうだ。

 

ボートでのツアーが終わると、今度はランチだ。

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ランチのメニューは見ての通りだ。とにかく多い。我々は欧米人のグループと同じテーブルを囲んだのだが、彼らはビーガンらしく、結果的に我々に割り当てられるものがさらに増えてくる。印象的だったのは、彼らがご飯に醤油をかけて食べていた事だ。日本だったらお母さんに怒られそうだが、本当にうまい食べ方は万国共通らしい。

※さっきから欧米人と書いているが、結局どこの国の人なのかはわからなかった。とりあえず英語ではない言葉を話しているのだけはわかったのだが…

ランチが終わると昼寝の時間だった。この休憩、何がすごいって乗客だけでなく、スタッフも錨を下ろして全員寝ている事だ。なんて平和な時間なんだろう。心地よい海の揺れが眠りに誘う。。

昼寝の時間は小一時間ほどだっただろうか。さてそろそろ行きますかという具合で、船が動き出す。次に到着したのは、これまたよくわからない小さな港だった。ここでまたガイドの兄さんに「船の中で寝てるか、出かけるか」と言われる。さっきまで寝てたのにまだ寝させてくれるのかと思ったが、せっかくなので船を降りることに。

船を降りると昨日タムコックで乗ったのと同じようなエレキカーに乗せられる。エレキカーでのミステリーツアーはもう慣れたもんだ。

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↑エレキカーがたくさん

 

エレキカーに乗せられて着いたのは小さな村だった。最初に足湯のような施設に連れてこられたのだが、これはなんだろう。フィッシュマッサージと言われたけど…と思い覗き込むとなんのことはないドクターフィッシュだった。ただ、一匹一匹がデカい。恐る恐る足を突っ込んでみるが、やはり日本でやったことがあるものよりパワーを感じる。しばらくやっていたがなんだか怖くなってきて、適当なところでやめておいた。

これが終わると後は集合時間まで自由行動だった。無料貸し出しの自転車にほぼ強制的に乗せられて、さあ散策してこいとのこと。しかしこの村、本当に特に何もない村で、10分も走ればほぼ全部を回る事ができた。

途中、例のベトナム人のお母さんとすれ違うと、ハイテンションで手を振ってくれた。本当にコミュ力がすごい。

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結局一体ここはなんだったのだろうか。

集合時間になり、エレキカーに乗って港に戻って船に乗ると、最初の港に向かっているようだ。時計を見ると確かに15時近い。港に着くと我々だけが降ろされた。なんと、我々の都合に合わせてわざわざ港に寄ってくれたらしい。残りのメンバーはこれからサンセットを見に行くようだ。

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↑ありがとう99号。

ガイドのお兄さんに、あそこに見えるヒュンダイに乗ってくれと言われたので、お礼を言って乗り込むと、スムーズにホテルまで送迎してくれた。

 

さて、我々が少し早めに帰ったのは、町の偵察をしておきたかったからだ。今日の夕方にはkjさんとhrちゃんが合流する予定だ。それまでにある程度町のことを知っておきたい。

日本人でカットバ島のことを知っている人は少ないと思う。地球の歩き方でも少し触れられている程度で、謎の多い島だ。しかし、来てみるとなかなかのリゾート地である。ホテルや飲食店の立ち並ぶ街はまさに観光地。遊びに来ているのはほとんどが欧米系の人かベトナム人たちで、日本人や韓国人、中国人のような東洋系の観光客はほとんど見かけなかった。今はオフシーズンなので、そこまでの混雑は感じなかったが、シーズン中はかなり賑わうのだろう。

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↑カッコ良いカスタムのカブを発見

 

イギリスから取り寄せたベトナムのクライミングトポによると、カットバ島でクライミングをするには、Langur's Adventuresという店でパスを発行してもらわなければならないらしいのだが、この店がとにかく見つからない。

この辺だろうという目星はつくのだが、全然見つからず、その店の近くと思われるカフェで食事をして店員に聞いてみるもののわからないとのこと。(結局、後日クライミング後に偶然発見。ちゃんとありました。)

もう仕方ないので、Langur's Adventures探しは諦めて岩場の偵察に切り替えることに。

カットバ島での移動はレンタルバイクが一般的だ。法的なところは正直グレーな気もするが、街中にはいたるところにレンタルバイク屋が軒を連ねている。

適当なバイク屋に入り、細身のおっちゃんに1時間だけ貸してほしいと声をかけると、自転車でも貸すかのような気軽さで貸してくれた。10万ドン。多分割高なのだろうが大した金額でもないのでまあいいだろう。

妻と二人乗りをして走り出す。右側通行は台湾で経験済みだが、やはり慣れない。おっかなびっくり走りながら、とりあえず向かってみたのは岩場の一つ、Hidden valleyである。Googleマップを見ながら、街中の路地のようなところを走ると突然だだっ広い広場のようなところで行き止まる。結局この岩場では登らなかったのだが、おそらくここから歩いてアプローチするのだろう。その後も、適当に街や海を見ながらツーリングを楽しんでいると、kjさんhrちゃんから到着の知らせが届いたので、急いで宿に戻って合流。

とりあえず、昨日も訪れたレストランYummy2に向かい、再会を祝してビールで乾杯した。

ちなみにカットバ島は一応リゾート地なので、食事はそれなりに高いところが多いのだが、このYummy2(すぐ近くにYummy1もある)は非常に良心的な値段設定だった。我々の宿から歩いてすぐということもあって、滞在中はよく利用させてもらった。

 

食事の後、ホテルのフロントでhrちゃんが翌日からのバイクのレンタルのことを聞いてみると、例によって快く手配してくれた。本当に素晴らしいホテルだ。

 

ついに明日からは待ちに待ったクライミングだ。気づけば早朝の大雨が嘘のように路面が渇いている。良い大晦日になりそうな予感を感じながら眠りについたのだった。

 

続く

ベトナム カットバ島クライミング Cát Bà Island 20231231-20240101 その① 〜ニンビンそしてカットバ島へ〜

年末年始の休暇でベトナムを訪れた。実に約5年ぶりの異国の地だ。

 

安くて美味しい料理やビール、親切な人々、豊かな自然と都会の雑踏。約一週間。本当に素晴らしい旅だった。

 

今回はハロン湾のカットバ島でのクライミングについてだけでなく、日記ついでにベトナム旅行についての情報もお伝えできればと思う。

 

※今回の記事はカットバ島に向かうまでの日記なので、クライミング情報はありません。

 

2023/12/28

妻と僕を乗せたベトナム航空VN347便は予定通りの時刻にセントレアを出発した。

ノイバイ空港に着いたのは現地時間の13時過ぎ。暑い。ベトナム北部はそれなりに寒いとの情報だったがどういうことか。確かに現地の人はダウンのようなものを着込んでいるが、僕らの感覚だと半袖でも良い。

今回は現地でのスマホのデータ通信のために、eSIMなるものを使ってみた。QRコードを読み込んで設定するだけで、物理的なSIMカードを入れ替えることなく現地の回線に繋ぐことができるサービスだ。僕の設定は日本でできたのだが、妻の設定がうまくいってなかったので、イミグレーション前に再度トライしてみたところ無事開通。日本でできなくても現地でうまく行くこともあるらしい。

Amazon等で色々なeSIMが売られているので、是非利用してみてほしい。かなり便利だった。教えてくれたAさんには感謝しかない。

 

ベトナムの入国審査では帰りの航空券のeチケットの提示が必須という情報を飛行機の中で「地球の歩き方」を読んでいて知って焦ったのだが、結局僕らは何も言われなかった。ただ、僕らの前にいた男性は提示を求められているようだった。男性はモンベルを着ていたので多分日本人だと思うのだが、僕らと彼で何が違うのだろう。いずれにせよ用意はしていた方が良さそうだ。

 

出国ゲートを抜けると迎えの人でごった返している。名前やホテルの名称を書いたカードを持っている人は定番だが、なぜか花を持っている人も多い。生花の人もいれば造花の人も多い。何の文化だろうか。

「エクスチェンジ!ニーハオコンニチハ!」という威勢の良い声に導かれ、両替所で4万円を渡すと672万ドンという天文学的数字の現金が戻ってきた。

過去にすごいインフレでもあったのだろう。1200円が100園という西武園ゆうえんちの西武園通貨も意味がわからなかったが、ベトナムドンにもそれと同じくらい頭を悩ませられた。現地では下3桁の000を省略してKと書かれていることも多い。30,000ドンは30Kといった具合だ。この場合現地の人はサーティサウザンドということもあれば、単にサーティということもあるので要注意。まあこれはベトナムあるある初級だろう。

ちなみに最も営業が激しかったのはここの両替所だったかもしれない。基本的にベトナムのお店のスタッフは控えめな印象だった。

 

両替を済ませた我々は再度、送迎の人だかりに目を向ける。この中から僕の名前を見つけないといけない。妻と手分けして2往復ほどしてやっと見つけた男性は笑顔で迎えてくれた。英語は話せないようだが、彼の運転は非常に丁寧で快適に移動する事ができた。

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2時間ほどの移動で到着したのはニンビンのタムコックだ。

今日はここのホテルに宿泊し、明日の午前中にタムコックを観光した後に、カットバ島へ移動する予定だ。

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ホテルに荷物を置いて街に繰り出すと、たくさんの飲食店が立ち並んでいる。

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結局2軒の店をハシゴして、フォーや春巻などをビールと共に堪能した。

ベトナムではビアハノイサイゴン、タイガー、ビアホイなど色んなビールを飲んだが、個人的にはこの日飲んだNaDaビールが最も美味しく感じた。

メニューにはローカルビールと書かれており、残念ながら今回はこのタムコックでしか見かけなかった。

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↑ラベルにはビアテクノロジーオブデンマークキングダムと書かれている。デンマークのテクノロジーが使われているのだろうか。

 

食事を終えて適当に街をぶらついてホテルに戻る。知らない街、知らない飯、知らない文字。何をやったわけでもないが、すでに充実感で満たされてきた。海外旅行は良い。明日も早い、good night.

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↑ホテルの部屋にあった置物。日光土産?

 

2023/12/29

ホテルの朝食はバイキングだった。想定以上の豪華さでフォーも食べられる。

ただゆっくりもしていられない。今日は昼から移動しないといけないのだ。

早めにチェックアウトを済ませて、タムコックのボート乗り場へ歩いて向かう。大きな荷物は昼まで預かってくれた。

今回のベトナム旅行は本当に宿に恵まれた。清潔な施設と美味しい朝食はもちろんだが、なんといっても親切なスタッフに心を打たれた。これだけでベトナムが良い国のように思われた。僕も外国人と接する時は日本の代表として対応する気持ちを持とうと改めて思う。

 

タムコックといえばボートツアーなのだそうだ。奇岩と水田の間を縫うように走る川をボートで往復するのだが、現在はオフシーズン。8時半頃にチケット売り場に向かったが、観光客は誰もおらず閑散としていた。

漕ぎ手の女性は巧みに足を使ってボートを漕ぐ。何度見てもどうなっているのかよくわからない。手品のようだ。

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↑シーズン中、両岸は美しい水田になっているらしい。

 

ベトナムにチップの文化はあまり無いらしいが、今回の漕ぎ手の女性にはチップをお渡しした。要求されたのもあるが、1時間半もひたすらボートを漕いでくれたのだ。感謝を何かしらの形にしなければ気が済まない。

ちなみにこんな体力勝負の仕事にも関わらず、漕ぎ手のほとんどが女性のようだった。

 

ボートツアーが終わり、再度チケット売り場へ向かう。チケット購入時に、よくわからない英語でいろんな説明を受けていたのだが、終わったら戻ってくるように言われていたような気がしていたのだ。

チケット売り場へ戻ると、バス停のようなところに誘導されて待っておくようにとのこと。しばらくすると、電気で走る小型バスが滑るようにやってきた。ちなみに今回ベトナムではこのタイプのバスをよく見かけた。現地の人はエレキカーとか呼んでたと思う。どうやらシャトルバスか何かのようだ。

よくわからないままエレキカーに乗り込むと、音もなく走り出す。どこに連れて行かれるのだろう…よくわからない車に乗るという、海外でもってもやってはいけない行為の一つを流れるようにやってしまった。10分ほど走ると寺院に到着した。

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この寺院、ビクドン?という名前の寺院で、普通に観光地のようだ。石灰岩の洞窟の中に建物が建てられており面白い。歩いているとおばあちゃんが線香のようなものを売ってきたので、おばあちゃんっ子の妻が購入した。まあ、寺院なので線香くらい使うのかもしれない。しかしこの線香、供えるような場所はあったのだが、どこにも火がなく、ライターも持っていないので、それっぽい場所に置いてきてしまっただけになってしまった。

帰りも同じようにエレキカーに乗ると同じ場所に帰って来れた。

適当なレストランに入って昼ごはんを食べると、もうそろそろいい時間だ。そう、今回の不安要素の一つ、カットバ島への移動である。事前にネットで、ホテルまで迎えにきてもらってバスでカットバ島へ移動できるサービスがあったので適当に予約しておいたのだ。

とりあえずホテルに戻ってみて、フロントのスタッフにその旨を伝えると、屋上で待ってても良いよと言う。屋上だと迎えがきてもわからんかもしれないので、とりあえずロビーで待たせてもらう。が、時間になっても来ない。ちょっとの遅れなら海外だし普通にあるだろうが、30分待ってもこない。これはちょっとやばいかもと思い、予約した旅行会社へ向かってみることにする。実はホテルから歩いて5分ほどだったのだ。

オフィスについて事情を話すと、遅れてるからあと10分待ってくれとのこと。なるほど、とりあえず予約は通っているようだ。

安心してホテルに戻ると程なくして、一台の車が明らかに慌てた様子で、ホテルの前に止まった。「カトバ!」。運転手はそれだけ叫んで、僕らの名前も何も確認せずに荷物を持っていく。まあ合ってるのだろうと思い、とりあえず乗り込む。車はものの5分ほど走って大きな観光バスの前で停車した。これに乗り換えろということなのだろう。よくわからないが、バスの中を覗き込み、運転手に「カットバ?」と聞くとイエスとのこと。乗客は多くはなく、主に欧米人だった。

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僕らが乗り込むと、バスはすぐに走り出す。その後少しだけ走って1人のベトナム人の乗客(スタッフ?)を乗せたら、ガイドの説明が始まった。正直内容はよくわからないがとりあえずカットバ島にはいけそうだ。

途中休憩を挟みながら、バスは北東へ走り続ける。最初は元気だった隣の欧米人家族のお嬢ちゃんもさすがに寝てしまった。

あたりが薄暗くなってくる頃、海沿いの小さな港のようなところでバスが停まった。Googleマップを見るとハイフォンの東、Cat Haiという島の東端にいるようだが船の姿は見えない。正面に見える陸地はカットバ島だろう。意外に近い。

ここで船に乗り換えるのかと思っていると、正面から船が近づいてきているのに気がつき、その光景に目を疑った。

とてもバスが乗るとは思えない(ように見えた)小さなフェリーに観光バスが乗っているではないか。

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いやいや。桟橋無いじゃん、どうするのこれ?と思いながら作業を見ていると。上の写真下の方に写っているスロープ状のところにギリギリまで船を近づけて、バスや車を降ろしている。

車が降りてしまったら、今度は我々のバスが乗る番だ。スロープを降り、フェリーからせり出した板に乗ろうとするが、結構隙間が空いている。どうするのかと思いながら見ていると、車輪沿いに細い板を置き始めた。え?まじで?このバスがあの上渡るの?下手すりゃ横転&ドボンでは?と思いながらも信じるしか無い。

しかしここはさすがに職人技。見事にバスはフェリーに乗り込むことができた。

フェリーが出港する頃にはもうすっかり暗くなってしまっていた。

30分ほどで無事カットバ島へ上陸。ここから乗客たちのホテルまでそれぞれ送ってくれるようだ。一組、また一組と乗客が降りていく。

もうすぐ我々のホテルだと思ったところでバスが停まり、全員降りてくれとのこと。

あとちょっと坂を登れば我々のホテルの前まで行けるのに、なぜここなのかよくわからないが、とりあえず従うしかない。そういえばさっき宿泊先を聞かれた際、僕らの泊まるホテル名を何度伝えても理解してもらえなかった。Googleマップを見せても、新しいホテルだからか認識されていない様子だった。

まあ、仕方ない。今日最後の頑張りだ。ザックはずっしりと重く、目の前はなかなかの急坂。しかもいつのまにか生温い雨まで降り始めている。しかし、異国の聞いたこともなかった島の市街地を歩いているという事実が、なんとも面白い。

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程よい高揚感を感じながら、僕らは坂を登り始めたのだった。

 

続く

冠山 20240204

仕事柄、冠山峠道路の開通には以前から注目していた。

もちろん冬に福井に行くためではない。ここが開通することで冬の徳山ダム周辺の活動の可能性が広がるからだ。

一昨年くらいには開通するか?と思われたが開通せず、昨年11月、遂に悲願の供用開始となった。

 

最初に考えたのは冠山の冬季登頂だ。これまではアプローチの悪さから敬遠していたが、道路の開通によってかなり手軽になったはずだ。

 

元々ベトナムメンバーで荒島岳に行く予定だったが、瑞浪でのクライミングの後にこの話をしたところ、ありがたいことに興味を持ってもらうことができた。そもそもhrちゃんは冬の荒島岳には行ったことがあるのだそうだ。それなら尚更冠山に行ったほうが良い。

 

早速調べてみると、すでにかなりのパーティが入っていることがわかった。ちょっと前まではほとんど記録が見つけられなかったのだが、先々週の大雪あたりからかなり記録が増えているようだ。すでに南壁にも記録が見受けられた。

まあ、そりゃあそうだろう。僕程度の人間が目をつけていたくらいだから、狙っていた人も多いに決まっている。

 

というわけで、以下記録。

 

スタート地点は徳山ダムの最奥、新しく開通した塚宮ケ原トンネルを抜け、冠山トンネルに入る直前の駐車スペースの階段から。

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すでに何台もの車が停まり大人気ルートの様相だ。7:20出発。


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出だしからなかなかの急登。とはいえトレースがあるのでかなり助かる。先週とは真逆の状況だ。

 

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8:30夏道に合流。950m地点。標高としてはすでに半分以上終わっている。

 

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雲が晴れ、木々の間から冠山のピラミダルな山容(定型文)が見えてくる。控えめにいってカッコ良い。やばい。顔が良い。

雪が付くと、奥美濃マッターホルンと呼ばれるのも頷ける。

 

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気持ちの良い稜線を歩く。良い。

 

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9:40↑冠ヶ峠付近の写真だと思う。1262m。実は冠山より高い。

 

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ここからは緩やかなアップダウンのある長い尾根。ガスってきてしまった。途中雪庇が出ているので注意。

 

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最後の急登。随分過酷そうな写真だ。

 

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10:50 山頂。何も見えない。看板も埋まっているのか、何も無い。すぐに下山。

 

向かいから、犬を連れた方が歩いてくる。僕は最初全然気づかなかったのだが、kjさんが「甲斐犬ですか?」と話しかけている。もしやと思い話しかけると、いつも参考にさせていただいているもんりさんであった。感激。

もんりさんは数日前にも冠山に登っているはずだ。さすがです。いつもありがとうございます。

 

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帰りにまた晴れてきた。

 

13:30下山完了。

 

素晴らしいルートだと思う。今後きっとメジャールートになっていくことだろう。

瑞浪 20240203

今シーズン初の瑞浪へ。

 

kjさん、hrちゃん、妻、僕。

 

まずは平成元年の岩へ。

かなり久しぶりに取り付くが、右のルートも左のルートもなんとか一撃で登れたので、もう帰っても良い。

 

そんなことを思いながら鬼門の原住民へ。これは相変わらず落ちる。この流れは定番。

 

気まぐれでアストロドーム左も触ってみるが、カンテは日当たり良好でもちろん撃沈。

 

続けてイニシャルステップ大松ルートに初めて触るが、これも出だしで苦労しまくって撃沈。

 

最後にダーリンスラブの右側の5.10bをなんとか登って終了。

 

列挙してみると案外登ってた。

旭岳東稜(敗退) 20240127

久しぶりにロープを使う雪山に行こうと思ったのだが、ボランティア活動に終わった顛末を語ろうと思う。

 

昨年末養老山に行った時に、kjさんとどっか行きたいねえと言う話をしていて、最終的に旭岳東稜に行く話がまとまった。メンバーはhrちゃんも加わり3人に。

 

美し森駐車場を5時前に出発。空気が凍るように冷たい。

意外に車は停まっていたが、僕らがトップでノートレースの林道を歩く。

8年ぶりの地獄谷だが、谷に入るとラッセルが堪える。さらに堰堤を右に左に移動するのがつらい。こんなにキツかったか。

 

結局出合小屋まで3時間ほどかかってしまった。すでになかなかお疲れの我々御一行。

僕は旭岳東稜に過去2回登っているのだが、どちらもここからワンデイで小屋まで戻ってきている。それに、そもそも全荷背負って登るのはそれはそれできつい。

というわけで今回も出合小屋に荷物を置いてワンデイで戻ってくる作戦をとることに。

 

空荷になった我々は意気揚々と出発。

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お馴染みの↑看板から、上ノ権現沢に少し入り、尾根を右から回り込むように雪壁から取り付く。

 

しかし、元気だったのはそこまで。尾根に上がるとひたすら根雪も無い新雪ラッセル祭り。

途中のリッジも意外に悪く、なかなかに苦労させられる。

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そんなことをしていると、みるみるうちに時間が浪費されていく。

 

気づけば時刻は昼を回っていた。五段の宮前の雪壁までもう少しかと思われるところで、後続のパーティが追いついてきたが、このままだと降りてくるのはかなり遅くなりそうだということで、勇気ある撤退を決断。ただし天気は快晴。

 

降り始めるとまあ早い。

出合小屋で幕営も考えたのだが、降りてくると大盛況。東面がこんなに賑わっているとは。

まだ時間も早いので、このまま降りてしまうことに。

 

疲れた身体に鞭を打って長い谷と林道を下山。

 

純度100%のトレーニング。トレース付けボランティアの完了だ。

下山してザックを開けると、ビールの缶が割れており、装備という装備がビールまみれ。何もできなかった山行のくせに片付けだけは最悪の事態に。全てを見なかったことにしてビニール袋に放り込む。

 

kjさんがytさんに連絡をしてくださり、急遽お宅にお邪魔させてもらうことに。買い出しの後、とりあえず風呂に行こうとパノラマの湯に行くと偶然後輩のmgさん夫妻に遭遇し驚愕。世の中は狭い。

 

ytさんのお宅では、hrちゃんが用意したスキヤキで楽しい夜を過ごすことができた。

 

翌日はダイニングカフェDERRAというお店で遅めの朝食というか早めの昼食を食べ、帰宅。

 

帰宅後、妻の誘いでそのまま雀荘へ。そして三連ラス。

 

色々あったが、なんだかんだ充実の休日だった。まあ、今度またどこか行きましょうか。