続 イボGの山

何者にも成れずただ登るのみ

南紀ナル谷 20230617-18

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なぜか高田川水系の沢には何度も訪れている。

 

自宅から片道4時間近くかかる地域ではあるが、高田川水系特有の癒しの渓相に惹かれて、つい足を運んでしまうのだ。

 

今回は沢始めなので、焚き火を目的に妻と訪れてみた。

 

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二年前訪れた内鹿野谷の駐車スペースを通り過ぎ、しばらくすると橋を渡って、舗装がなくなったところで立派な東屋が現れる。ここに駐車。

 

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発電施設の裏を通って遊歩道へ。

 

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遊歩道の出だしは分かりにくいが、一応ちゃんと踏まれている。

 

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一の滝。水流は多い。

 

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右岸から巻く。

 

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二の滝が見えてきたのだが、この手前の小さい滝が本山行の核心となった。

最初に右端の木が挟まった滝から登ろうとするも、意外と悪く断念。

今度は左端のクラックを登ってみたものの、その先は流れに飛び込む形となり、少しリスクがありそう。。しかも僕も降りようにも降りれなくなってしまった。

 

結局僕が流れに飛び込んで突破し、先程断念した右端の滝からロープを垂らして妻に登ってもらって突破。

 

他の記録では全然この場所のことに言及されてない気がするのだが…これいかに。

 

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二の滝。右側から直登してみようと、近づいてみると意外と近づけなくて、そのまま左岸を巻いてしまった。まあ、簡単に巻けるならわざわざ登らなくてもよかろう。

 

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三の滝。このナメは美しい。ちょっと休憩。

 

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三の滝上部は右側から直登できた。

 

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取水口。下山時はここから導水管沿いに下山。

 

この先は地形図上の屈曲部になる。ここからもうちょっと進む。

 

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しばらく何もない。などと記録に書かれていることが多いが、とにかく美しい渓相だった…

天国があるならこういうところだろうと妻と話しながら歩く。

無数の小さな魚影が見えるのも、なかなかない光景だ。

 

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遡行図にある岩間3mはこれか。

 

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屈曲部が終わり、最初の幕営適地を見送ると堰堤が現れる。

 

堰堤の上は大抵河原だろうというセオリーを踏まえ、堰堤を越えてみると、予想通り最高の幕営適地が。(写真なし)

ということで、ここで泊まることに。ちなみに今回は幕営地が広いという情報を得ていたので、テント持参である。

 

 

夜、夕食のパエリアを食べ終え、焚き火を眺めていると「あ、ホタル」と妻が声をあげた。

上を見上げると、1匹の迷い蛍が上流へフラフラと通り過ぎていった。

沢登りで蛍を見かけたのは初めてだ。もしかするともう少し下流に蛍がたくさんいるかもしれないと思い、少しだけ歩いてみたが、そんな場所には辿り着かなかった。

 

心地よい眠気を感じ始め、そろそろ寝ようかという時に、また1匹、やはり下流から上流へ飛んでいく蛍を見ることができた。

その上空には雲ひとつない星空が広がっている。

焚き火と星空、そして蛍。やはりここは天国なのかもしれない。

 

 

翌朝。ゆっくりと寝坊し、元来た沢を降り、屈曲部は地形図上に描かれた杣道をたどりながら尾根を越え、昨日通った取水口へ。

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最後は発電用の導水管沿いの踏み跡を降って、発電施設へ戻った。

 

お馴染みの高田グリーンランドで入浴し、昼ごはんはネットで調べた「まえ田」というお店へ。

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鯨のお刺身をいただいて、帰途に着いた。

 

最後の連瀑帯までは行けてないが、なかなか良い沢旅となったのではないだろうか。

 

 

6/17

9:40東家-9:45発電所-10:05一の滝下-11:15二の滝下-12:10三の滝上-14:00堰堤-14:10幕営

6/18

9:00出発-9:55取水口-10:50発電所-11:00下山完了

メンバー:妻、僕。