チーム男澤で台高の岩井谷へ向かった。
記録を書くまで結構時間を空けてしまったことに加え、沢自体も長くて巻きの繰り返しだったこともあって、ぶっちゃけあんまり覚えていない。
一応、以下に記録をまとめてはいるが、読んでもらったらわかる通りざっくり。本当にざっくりとしか書いてない。
http://chikusaalpineclub.com/blog/20210722-24%E3%80%80銚子谷岩井谷
ただ一つ言えることは、この沢は手強かったということだ。岩井谷の他の記録を読んでも、そこまで難しさが伝わってこない。それなのに各方面で悪渓として紹介されている。僕も正直ナメてかかっていた。
滝を登るかどうかの判断、巻道のルートファインディング、ロープを出すかどうかの判断。沢ヤとしては当たり前といえば、当たり前の判断だが、それぞれの選択が地味に難しく、そんな作業を何度も何度も繰り返さなければならない。
それぞれの箇所で判断に迷えば迷うほど、ロスした時間がボディーブローのようにじわじわと効いてくる。そんな山行だった。
銚子川第二発電所より入渓
最初の滝
巡視路を使って三平滝へ
ただし、滝は見えない。
支流の100m滝は登らずに戻って大高巻き
美しい滝
巻きは出だしが悪い
目標の梅ノ木谷まで辿り着かず。。幕営。
連瀑帯の滝
泳ぎはいつもの切り込み隊長TBさん。
ここは悪かった。wakiさんは水流沿いを突破したが、僕は諦めた。ただ左の壁のトラバースもなかなかに悪い。
70m滝。結構水量が多く迫力があった。
この日は1180m付近の二俣で幕営。
そういえば、場所を忘れたがこの日、クマを見かけた。先頭を歩いていたwakiさんが「クマ!」と声をあげたので、そちらを見ると、wakiさんの目の前からクマが右岸側の壁をものすごい速さで登って逃げていくところだった。水でも飲みに来ていたのだろうか。wakiさんは目があったらしい、羨ましい。
実はこの前の晩、沢の中でクマに襲われる夢をみていて、「正夢になったらやだなぁ」という話を朝していたので、その事実にもかなり驚いた。
しかも僕は山の中で熊を見たのは初めてだったので、何か不思議な力が働いたのではないかと思ってしまった。
三日目は下山。
今回は岩井谷の右岸の尾根を降り、樫山経由で発電所に戻る作戦。
あんまり記録がないので不安だったが、ほとんど快適に下山できた。
樫山から発電所までの区間はテープもたくさんあり迷うこともほとんどなさそうだ。
右岸尾根上には大正時代に木材を運んでいたトロッコの遺構が残っている。軌道などは無いが、下の写真のような碍子なんかが落ちている。
最後は発電所の階段を延々と降って下山完了。