続 イボGの山

何者にも成れずただ登るのみ

旭岳東稜(敗退) 20240127

久しぶりにロープを使う雪山に行こうと思ったのだが、ボランティア活動に終わった顛末を語ろうと思う。

 

昨年末養老山に行った時に、kjさんとどっか行きたいねえと言う話をしていて、最終的に旭岳東稜に行く話がまとまった。メンバーはhrちゃんも加わり3人に。

 

美し森駐車場を5時前に出発。空気が凍るように冷たい。

意外に車は停まっていたが、僕らがトップでノートレースの林道を歩く。

8年ぶりの地獄谷だが、谷に入るとラッセルが堪える。さらに堰堤を右に左に移動するのがつらい。こんなにキツかったか。

 

結局出合小屋まで3時間ほどかかってしまった。すでになかなかお疲れの我々御一行。

僕は旭岳東稜に過去2回登っているのだが、どちらもここからワンデイで小屋まで戻ってきている。それに、そもそも全荷背負って登るのはそれはそれできつい。

というわけで今回も出合小屋に荷物を置いてワンデイで戻ってくる作戦をとることに。

 

空荷になった我々は意気揚々と出発。

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お馴染みの↑看板から、上ノ権現沢に少し入り、尾根を右から回り込むように雪壁から取り付く。

 

しかし、元気だったのはそこまで。尾根に上がるとひたすら根雪も無い新雪ラッセル祭り。

途中のリッジも意外に悪く、なかなかに苦労させられる。

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そんなことをしていると、みるみるうちに時間が浪費されていく。

 

気づけば時刻は昼を回っていた。五段の宮前の雪壁までもう少しかと思われるところで、後続のパーティが追いついてきたが、このままだと降りてくるのはかなり遅くなりそうだということで、勇気ある撤退を決断。ただし天気は快晴。

 

降り始めるとまあ早い。

出合小屋で幕営も考えたのだが、降りてくると大盛況。東面がこんなに賑わっているとは。

まだ時間も早いので、このまま降りてしまうことに。

 

疲れた身体に鞭を打って長い谷と林道を下山。

 

純度100%のトレーニング。トレース付けボランティアの完了だ。

下山してザックを開けると、ビールの缶が割れており、装備という装備がビールまみれ。何もできなかった山行のくせに片付けだけは最悪の事態に。全てを見なかったことにしてビニール袋に放り込む。

 

kjさんがytさんに連絡をしてくださり、急遽お宅にお邪魔させてもらうことに。買い出しの後、とりあえず風呂に行こうとパノラマの湯に行くと偶然後輩のmgさん夫妻に遭遇し驚愕。世の中は狭い。

 

ytさんのお宅では、hrちゃんが用意したスキヤキで楽しい夜を過ごすことができた。

 

翌日はダイニングカフェDERRAというお店で遅めの朝食というか早めの昼食を食べ、帰宅。

 

帰宅後、妻の誘いでそのまま雀荘へ。そして三連ラス。

 

色々あったが、なんだかんだ充実の休日だった。まあ、今度またどこか行きましょうか。