続 イボGの山

何者にも成れずただ登るのみ

南紀 滝本北谷 20210717

妻とTSちゃんと南紀の沢に行くことになった。

南紀は初めてである。

初日に名渓との呼び声の高い滝本北谷、二日目はナメが美しいという栂谷という計画だ。

 

基本的には全国的に晴れ予報の土日だったが、南紀は雨予報。。しかし、天気予報を自分なりに都合よく解釈し、なんとか行けるだろうと現地に向かった。

 

 

 

滝本北谷の入渓地点の滝本集落はかなり遠い。

小雨が降る中延々と細い山道を走らされる。

 

滝本小学校跡地横の林道に入り、橋の手前に駐車。

雨はまだ続いている。「あれ〜雨降ってる、おかしいな〜」なんて言ってみるが、別に何もおかしくないのである。

 

 

とりあえず準備をして出発。

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ボロボロの林道をしばらく歩くと最初の筆薮滝が豪快に落ちている。
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いや、豪快すぎるだろ。
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この頃、雨もより強さを増していた。

流石に迷ったが、もうちょっと見に行ってみようとのことで入渓。

 

 

筆薮滝を右岸から巻き、しばらく歩くと支流の猿手滝。なんか綺麗な滝だ。

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その奥には部屋滝。ここは右岸の壁を巻く。結構悪い感じもするが、かなりしっかりとした踏み跡があり、歩きやすい。ほぼ整備されている感じである。
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普段は穏やかなのだろうが、今日のナメは激しく暴れている。

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↑一応直登。妻が、流れが早すぎて酔いそうだったと言っていた。なんとなくわかる。

 

ケヤキ原滝。すごい水量だ。本には直登できると書いてあるが、とてもじゃないがそんな状態ではない。たしか左岸から巻いた。

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その後に現れるのが屏風滝である。まさに屏風。端正な形の滝だ。これは左岸から巻いた。

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屏風滝を巻くとすぐ上にこの滝が現れる。2条の滝らしいが、2条感はゼロ。

この滝は左岸から巻く。この巻道には割と新しい鎖が設置してあった。
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美しいナメ。

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この後普通の河原になるが、少し歩くとまた滝が現れる。これも普通に巻ける。

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その後のこの滝は直登。
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先程の滝を越えて蛇行する沢をしばらく歩くと、取水口にたどり着く。

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ここから巡視路の階段を登るが、上り詰めると遠回りなので、途中から右の踏み跡に外れて、谷を詰めると、滝本北谷と本谷の間の稜線に着く。ここで、後ろからきた2人パーティに追いつかれた。
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稜線は長大な鹿よけの柵が設置されており、柵の扉を何度もくぐりながら、稜線沿いを西へ進む。

 

下山途中先程に2人パーティに追いつき、少し話をしたところ意外な事実が判明した。

 

どうやら、時間を聞いてみるとこのパーティーは我々より先に入渓したらしい。

確かに滝本集落にはこのパーティーのものと思われる車が停まっていたのだが、どう考えても追い越した記憶がないのだ。

うーん、不思議だ。

 

このパーティーと別れ、尾根を降り続けると、発電所の水路に作られた歩道にたどり着いた。

あとはこの道を辿り、最後は集落を経由せずに斜面を降って車に戻った。

最後の斜面あたりにヤマビルが生息していた。

 

 

噂に違わぬ名渓だった。うん、雨は降ったが、諦めず遡行してよかった。

 

帰りに那智の滝を遠目にみて、本日の宿高田グリーンランドに向かった。そう、今回は宿を取っていたのだ