続 イボGの山

何者にも成れずただ登るのみ

冠山 20240204

仕事柄、冠山峠道路の開通には以前から注目していた。

もちろん冬に福井に行くためではない。ここが開通することで冬の徳山ダム周辺の活動の可能性が広がるからだ。

一昨年くらいには開通するか?と思われたが開通せず、昨年11月、遂に悲願の供用開始となった。

 

最初に考えたのは冠山の冬季登頂だ。これまではアプローチの悪さから敬遠していたが、道路の開通によってかなり手軽になったはずだ。

 

元々ベトナムメンバーで荒島岳に行く予定だったが、瑞浪でのクライミングの後にこの話をしたところ、ありがたいことに興味を持ってもらうことができた。そもそもhrちゃんは冬の荒島岳には行ったことがあるのだそうだ。それなら尚更冠山に行ったほうが良い。

 

早速調べてみると、すでにかなりのパーティが入っていることがわかった。ちょっと前まではほとんど記録が見つけられなかったのだが、先々週の大雪あたりからかなり記録が増えているようだ。すでに南壁にも記録が見受けられた。

まあ、そりゃあそうだろう。僕程度の人間が目をつけていたくらいだから、狙っていた人も多いに決まっている。

 

というわけで、以下記録。

 

スタート地点は徳山ダムの最奥、新しく開通した塚宮ケ原トンネルを抜け、冠山トンネルに入る直前の駐車スペースの階段から。

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すでに何台もの車が停まり大人気ルートの様相だ。7:20出発。


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出だしからなかなかの急登。とはいえトレースがあるのでかなり助かる。先週とは真逆の状況だ。

 

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8:30夏道に合流。950m地点。標高としてはすでに半分以上終わっている。

 

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雲が晴れ、木々の間から冠山のピラミダルな山容(定型文)が見えてくる。控えめにいってカッコ良い。やばい。顔が良い。

雪が付くと、奥美濃マッターホルンと呼ばれるのも頷ける。

 

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気持ちの良い稜線を歩く。良い。

 

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9:40↑冠ヶ峠付近の写真だと思う。1262m。実は冠山より高い。

 

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ここからは緩やかなアップダウンのある長い尾根。ガスってきてしまった。途中雪庇が出ているので注意。

 

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最後の急登。随分過酷そうな写真だ。

 

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10:50 山頂。何も見えない。看板も埋まっているのか、何も無い。すぐに下山。

 

向かいから、犬を連れた方が歩いてくる。僕は最初全然気づかなかったのだが、kjさんが「甲斐犬ですか?」と話しかけている。もしやと思い話しかけると、いつも参考にさせていただいているもんりさんであった。感激。

もんりさんは数日前にも冠山に登っているはずだ。さすがです。いつもありがとうございます。

 

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帰りにまた晴れてきた。

 

13:30下山完了。

 

素晴らしいルートだと思う。今後きっとメジャールートになっていくことだろう。

瑞浪 20240203

今シーズン初の瑞浪へ。

 

kjさん、hrちゃん、妻、僕。

 

まずは平成元年の岩へ。

かなり久しぶりに取り付くが、右のルートも左のルートもなんとか一撃で登れたので、もう帰っても良い。

 

そんなことを思いながら鬼門の原住民へ。これは相変わらず落ちる。この流れは定番。

 

気まぐれでアストロドーム左も触ってみるが、カンテは日当たり良好でもちろん撃沈。

 

続けてイニシャルステップ大松ルートに初めて触るが、これも出だしで苦労しまくって撃沈。

 

最後にダーリンスラブの右側の5.10bをなんとか登って終了。

 

列挙してみると案外登ってた。

旭岳東稜(敗退) 20240127

久しぶりにロープを使う雪山に行こうと思ったのだが、ボランティア活動に終わった顛末を語ろうと思う。

 

昨年末養老山に行った時に、kjさんとどっか行きたいねえと言う話をしていて、最終的に旭岳東稜に行く話がまとまった。メンバーはhrちゃんも加わり3人に。

 

美し森駐車場を5時前に出発。空気が凍るように冷たい。

意外に車は停まっていたが、僕らがトップでノートレースの林道を歩く。

8年ぶりの地獄谷だが、谷に入るとラッセルが堪える。さらに堰堤を右に左に移動するのがつらい。こんなにキツかったか。

 

結局出合小屋まで3時間ほどかかってしまった。すでになかなかお疲れの我々御一行。

僕は旭岳東稜に過去2回登っているのだが、どちらもここからワンデイで小屋まで戻ってきている。それに、そもそも全荷背負って登るのはそれはそれできつい。

というわけで今回も出合小屋に荷物を置いてワンデイで戻ってくる作戦をとることに。

 

空荷になった我々は意気揚々と出発。

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お馴染みの↑看板から、上ノ権現沢に少し入り、尾根を右から回り込むように雪壁から取り付く。

 

しかし、元気だったのはそこまで。尾根に上がるとひたすら根雪も無い新雪ラッセル祭り。

途中のリッジも意外に悪く、なかなかに苦労させられる。

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そんなことをしていると、みるみるうちに時間が浪費されていく。

 

気づけば時刻は昼を回っていた。五段の宮前の雪壁までもう少しかと思われるところで、後続のパーティが追いついてきたが、このままだと降りてくるのはかなり遅くなりそうだということで、勇気ある撤退を決断。ただし天気は快晴。

 

降り始めるとまあ早い。

出合小屋で幕営も考えたのだが、降りてくると大盛況。東面がこんなに賑わっているとは。

まだ時間も早いので、このまま降りてしまうことに。

 

疲れた身体に鞭を打って長い谷と林道を下山。

 

純度100%のトレーニング。トレース付けボランティアの完了だ。

下山してザックを開けると、ビールの缶が割れており、装備という装備がビールまみれ。何もできなかった山行のくせに片付けだけは最悪の事態に。全てを見なかったことにしてビニール袋に放り込む。

 

kjさんがytさんに連絡をしてくださり、急遽お宅にお邪魔させてもらうことに。買い出しの後、とりあえず風呂に行こうとパノラマの湯に行くと偶然後輩のmgさん夫妻に遭遇し驚愕。世の中は狭い。

 

ytさんのお宅では、hrちゃんが用意したスキヤキで楽しい夜を過ごすことができた。

 

翌日はダイニングカフェDERRAというお店で遅めの朝食というか早めの昼食を食べ、帰宅。

 

帰宅後、妻の誘いでそのまま雀荘へ。そして三連ラス。

 

色々あったが、なんだかんだ充実の休日だった。まあ、今度またどこか行きましょうか。

錫杖ヶ岳 20240122

錫杖岳ではない。錫杖ヶ岳である。

 

亀山と津市にまたがる676mの低山だ。

 

この山を選んだのは全くの偶然だった。

なんとなく妻と一緒に月曜日に有給休暇を取り、三日間車中泊しながら放浪していた。チャンスがあればハイキングでもしようと思い登山靴を車に積んでいたのだが、天気が芳しくない。

なんとか晴れてそうな三重県付近で行くところがないだろうかとネットで亀山市の観光案内を見てみるとこの山を見つけたのだった。

 

観光案内から山を見つける。案外、登山者には無い視点なような気がする。

 

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主に二つのルートがあるようだが、今回は亀山の向井から登ってみた。


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柚之木峠まで20分くらい。


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頂上直下は鎖場あり。面白い


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柚之木峠から50分ほどで山頂。


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景色が非常に良い。360°パノラマ。

 

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途中にPが落ちているので探してみよう。

天下峯 20240107

あけましておめでとうございます。と言うにはあまりにも遅い挨拶だが、2024年最初の記事である。

ベトナムの記録はかなり時間がかかりそうなので、少々お待ちいただきたい。

 

成人の日三連休は急遽e本くんeちゃん夫妻が来てくれた。年末年始登りまくった上での帰る途中にうちに寄ってくれたのだが、半ば無理矢理誘う形で天下峯へ。

 

e夫妻に加え、wakiさん、hriさん、sさん、ベトナムメンバーという大所帯で、一日中北北西の岩で遊んだ。

 

僕は、北北西、サーファー、パントマイムを触ったがどれもダメ。

 

こんなに天下峯に来ているにも関わらず、サーファーは初めて触ったが、ワンムーブが厳しい。どうすればいいのだろう?

 

そんな感じで、今年もよろしくどうぞ。

養老山 20231224

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クリスマスイブである。

昨夜はどんちゃん騒ぎの上にケーキまで食べたにも関わらず、何故だかその実感がなかったのだが、養老の滝の駐車場の係のおじさんはサンタの帽子をかぶっていた。確かに今日はクリスマスイブなのだ。

 

養老山には10年以上前に一度登ったことがある。その時はまだこちらに来たばかりで、ほとんど友達がいなかったから当然ソロ。1人で養老の滝を見て、三方山では1人ダブルピースで写真を撮った。

養老山 - イボGの山 ←当時の記録

うってかわって今日は総勢7人でのハイキング。みんなで養老の滝で写真を撮り、みんなで三方山で昼食を食べた。

気づけば東海地方での暮らしも長くなり、ありがたいことに仲間もたくさん増えた。

 

全ては僕に山登りがあったからだ。

思えば妻と出会えたのも山登りをしていたからに他ならない。

僕の人生は大袈裟じゃなく山登りに出会ったことで変わったのだろう。

 

今僕はこの記事をベトナムハロン湾に浮かぶ船の上で書いている。船を降りたら仲間と合流して明日からカットバ島でクライミング予定だ。

 

妻や仲間とこんなに楽しい休暇が過ごせる幸せに改めて感謝しながら、今年最後の記事にしようと思う。また来年もいろんなところに行って、良い記事が書けるようにしたい。

 

とっくに12月25日を過ぎたというのに、何故かベトナムではまだクリスマスツリーが飾られ、クリスマスソングまで流れている。

ここはまだクリスマスなのだ。

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では皆様。メリークリスマス。良いお年を。

2023年12月30日

 

高木山 20231223

高木山へ

前夜に雪が降り、路面は濡れているが、やはり岩は登れる。

ここはなぜかちょっとの雨なら普通に登れるからすごい。

 

現地でwakiさん、kjさん、hrちゃんと合流。

 

まずはひだまりエリアへ。

エリアに着くと作業をしている男性が。もしかしてと思って話しかけると、開拓者のヤマナカさんであった。いつもありがとうございます。

 

kjさんhrちゃんは落陽や伍長にトライ。僕はwakiさんとまだ触っていない迷妄にトライしてまた。

右のガバは限定とのことだが、結局よくわからずにRPできずに終了。。

 

僕以外の3人はひだまりエリアは初めてだったが、適当に登って岩尾根エリアへ。

 

ここでも、触っていなかったイマジンにトライ。

ただ、核心と思われる箇所から全く手も足も出ない。ムーブがイマジンできないのだ。

結局となりの夏休みを登って回収。

 

結局こんなところで終了。今日の本番は夜の忘年会。

 

我が家に7人もの人数が集まり文字通り飲めや歌えやの大忘年会。深夜まで盛り上がってしまった。明日は動けるのだろうか。。