続 イボGの山

何者にも成れずただ登るのみ

貫井谷 20201025

シュタゲの15話、鈴羽の父親探しのくだりあたりで、玄関のチャイムが鳴った。TSちゃんである。

 

本当は笠松駅に彼女を迎えにいく予定だったが、結局家まで来てもらった。なぜならシュタゲが面白くて僕もwakiさんもテレビから離れられなかったから。これ以上ないクズな理由だ。

 

とりあえずこれで役者が揃ったので、現地に向かうことにする。今回は前泊だ。

 

途中長浜の「パーティハウス」というなかなか味わい深い名前と佇まいのレストランで食事をとる。

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マンガもメニューも豊富。

 

 

坊村の駐車場に到着したのが9時くらいだったか。ちょっとした…もとい、それなりの酒盛りのあと就寝。

 

朝、6時くらいに起床し、貫井谷出合の漁協の駐車場へ車で移動する。

気温はなんと7度。とにかく「寒い」というセリフしか出てこない。こんなんで沢登りできるのか。とりあえず出発。

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出合には貫井橋という橋があるのでわかりやすい。

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最初はいくつもの堰堤が連なり壮観。↓

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左岸の急斜面をトラバースして越えるが、これを越えた後も、さらにでかい堰堤があるので、これも左岸から巻く↓

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そのあとこんな感じの堰堤を潜り抜けて入渓↓

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ここから標高500mの二俣まではとくに特筆すべきところは無い。

左岸側にところどころ踏み跡があり、そこを歩くと早い。

 

二俣からはとにかく滝が連続する。

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とりあえず取り付くが、寒い。寒すぎる。

 

さらにここで事件が発生。

なんと僕の右目のコンタクトが外れて紛失。困ったことにメガネも持ってきていない。

仕方ないので片目コンタクトで遡行することに。

景色はまあなんとかわかるが、遠近感覚が掴めなくて、足の置き場などが分かりにくい。

 

↓この滝は見た目より悪い。だがそれよりも寒さが問題。寒すぎる。

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寒さに心が折れた我々はとにかく巻ける滝は巻く作戦へ。

ゴルジュまでの滝はとりあえず巻く。

 

↓そしてゴルジュ開始。寒い!

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↓そしてこの滝。

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wakiさんが最初に突破。

 

↓極寒。

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寒さで判断力が鈍ったのか、冴え渡ったのか、とにかくスピード重視で滝を登る。

 

↓この滝の巻きで2〜3m程滑落してしまった。怪我は無し。

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↓そのあともシャワークライミングの連続。寒さの極み!

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↓終盤の滝。核心とされているようだが…

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寒さでようわからん。

 


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最後は藪漕ぎなしで稜線へ。

 

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武奈ヶ岳の頂上はすぐそこだった。

 

展望が良い山頂だった。

登山者が多いのも納得。

 

結局ロープは出さず。ハーネスにつけたあらゆる装備は濡らしただけとなった。

 

下山は武奈ヶ岳から直接北西に伸びる細川尾根を下降。

登山道ではないが、一応踏み跡やテープがあり、ちゃんと地図を見てればそこまで問題なく降れる。ただ、割と急。

 

下山したところで、前夜遡行図を印刷したコンビニのコピー機に本を忘れたことに気付く。

「関西起点沢登りルート100」である。既に絶版の本で、現在では中古であるにもかかわらず定価の倍以上の値段で取引される品だ。

バリエーションルートのガイドブックにありがちなパターンだが、それ故にこの本を無くすのは痛い。

「この本が無いと生きていけない」などと言いながら、コンビニに電話をするが「無い」との返答。

 

どうせ、帰りに店の前を通るので、念のため寄ることにしてまずは温泉へ。おなじみの「くつき温泉てんくう」である。700円。

 

そして問題のコンビニへ。レジカウンターの奥を覗くと…見覚えのある本が!さっきの電話は何だったのか。

店員のお姉さんに申し出ると、快く渡してくれた。

 

いつもの僕だったら電話の時点で諦めていたところだが、wakiさんが「寄りましょう」と言ってくれたおかげで取り戻すことができた。これぞまさに、シュタインズゲートの選択!

 

 

7:30漁協駐車場〜武奈ヶ岳〜細川尾根〜13:30漁協駐車場

メンバー:wakiさん、TSちゃん、僕

 

もう沢登りは寒いです。