「その昔、川上岳と舟山にはそれぞれ女神が住んでいて、真ん中にある位山に住んでいる男の神様をめぐって争ったらしいよ。それで勝ったのが川上岳。だから川上岳と位山は尾根が繋がってて、舟山と位山の間には深い谷があるんだって」
「へえ、昔の人は面白い事考えますね」
「ね、そんなわけ無いのにね」
「そんなこと言ったら元も子もないじゃないですか」
神話を紹介しておきながら全否定したのは僕だ。
山の地形は、隆起や風化などが複雑に絡み合うことによって形作られる。そんなこと当たり前だ。子供でも知ってる。
それでも山に出かけると、そんな無機質な理由で説明するにはとても納得できないような、美しく神秘的な光景に度々出会えるのだ。やはりそこには人智を超えた存在があるとしか思えない。
だから山は飽きることがないのだろう。もちろん、山登りの魅力は他にも色々あるのだけれども。
大足谷は簡単な沢だ。
危険箇所も少なく、迷う事も多分なさそうだ。最後の詰めでも苦労することは無い。
山之口登山口まで車で入るつもりだったのだが、林道上にかなり新しいと思われる倒木があり、その手前(林道が山之口川の左岸から右岸に渡る橋の辺り)に停めざるえなくなった。往復約1時間。めんどいけれどもそこまで問題にもならないだろう。
倒木
登山口には軽トラとテントが。閉じ込められたのか。。
平和な渓相が続く
F8かな。滝身を登れる。
それなりの滝も出てくる。
最後は登山道に合流。
山頂へ。
帰りは登山道で下山。下山したら、朝見た軽トラが居なくなっていた。
倒木はそのままなのに。なぜ…?
8:30駐車地-9:00山之口登山口-入渓-12:30登山道に合流-13:30川上岳山頂-15:00山之口登山口-15:30駐車地
メンバー:INくん、僕